「今度、みんなが集まる時に話してみよう。」
終活の本を読んでから、私たち夫婦は何度も話し合いました。
「子どもたちには、ちゃんと伝えておこう。」
そう決めたものの、少しだけ緊張していました。
第2話 子どもに話して初めて分かったこと。
お盆の日。
久しぶりに家族全員が集まりました。
食事を終え、お茶を飲みながら孫たちが遊んでいます。
その時、私は思い切って口を開きました。
「実は、お父さんとお母さん、お墓のことを考え始めたんだ。」
一瞬、部屋が静かになりました。
長男が少し驚いた顔をしています。
娘は笑いながら言いました。
「まだ早いんじゃない?」
私も笑いました。
「そう思うだろ。」
「でも元気なうちに決めておきたいんだ。」
妻が続けました。
「あなたたちに、お墓のことで負担をかけたくないの。」
すると長男がすぐに言いました。
「迷惑なんて思ったことないよ。」
その言葉を聞いて、私は少し安心しました。
でも娘が続けます。
「でもね、お父さん。」
「本音を言うと、お墓を守り続ける自信はないかな。」
私は少し驚きました。
娘は申し訳なさそうに話します。
「私たちも仕事があるし、子どもたちもいるでしょう。
遠くに住んでいるから、お墓参りも思うように行けないと思う。」
長男も静かにうなずきました。
「だから、お父さんたちが安心できる方法を選んでくれた方が、僕たちも安心なんだ。」
私は妻の顔を見ました。
妻も少し涙ぐんでいます。
私たちはずっと、
「子どもに迷惑をかけたくない。」
そう考えていました。
でも子どもたちは、
「自分たちのためにも、安心できる方法を選んでほしい。」
そう思っていたのです。
帰り際、娘が私に言いました。
「今日は話してくれてありがとう。」
「こういう話って、元気な時じゃないとできないから。」
私はその言葉を聞いて、
「話してよかった。」
心からそう思いました。
編集部より
終活やお墓の話は、「縁起でもない」と感じて避けてしまうご家庭も少なくありません。
しかし実際には、元気なうちに家族で話し合うことで、お互いの考えを知り、安心につながるケースが多くあります。
「迷惑をかけたくない親」と「安心してほしい子ども」。
それぞれの想いを共有することが、後悔しない終活への第一歩になります。
家族で話し合っておきたいこと
- お墓をどう考えているか
- 永代供養という選択肢を知っているか
- 子どもの本音を聞いてみたか
- 親として残したい想いを伝えたか
- 元気なうちに話し合う時間を作っているか
今回学んだこと
私たちは、「子どもに迷惑をかけたくない」と思っていました。
子どもたちは、「お父さん、お母さんが安心できる選択をしてほしい」と思っていました。
話してみて初めて、お互いの本当の気持ちが分かったのです。
次回予告
見学当日。
家族の気持ちが一つになった私たち。
次は、自分たちに合ったお墓を探すことにしました。
そこで初めて知ったのが、「永代供養墓」と「夫婦墓」という新しい選択肢でした。
ご家族と、
お墓の話をしたことは
ありますか?
終活は、「人生の終わり」を考えることではありません。
家族が安心して笑顔で過ごせる未来を、一緒に考える時間でもあります。
今日の会話が、その第一歩になるかもしれません。