近年注目を集めている「樹木葬」。自然に還る埋葬方法として、環境へのやさしさや宗教不問といった自由さが評価されています。しかし、メリットばかりに目が行きがちですが、後から後悔しないためには“デメリット”にも目を向けることが大切です。
この記事では、足立区で樹木葬を検討している方に向けて、注意すべきポイントを体験談風にわかりやすくご紹介します。
1. お参りがしづらい?実際に感じた声
「父が自然が好きだったので、樹木葬を選びました」と語るのは足立区在住の60代女性。しかし、実際に納骨後、お参りに行ったときに感じた違和感があったそうです。
「樹木の下にプレートがあるだけで、他のお墓のように“ここにいる”という実感が湧きづらかったんです。最初は寂しさを感じました」
自然葬ならではの“控えめさ”が人によっては物足りなさにつながることも。お参りのスタイルや気持ちの整理方法が従来のお墓とは違うことを知っておくと安心です。
2. いつか合祀される?永代供養の仕組みに注意
多くの樹木葬では「最初は個別の区画」でも、一定期間後に他の方と一緒に供養される「合祀(ごうし)」へと移行します。これを事前に知らなかったという人も。
「兄の骨を納めたとき、20年後に合祀されると知って戸惑いました。もう少し家族で話し合っておけばよかった」
足立区内の霊園でも、“いつから合祀されるか”はプランによって異なります。契約時に必ず確認しましょう。
3. 墓じまいができない?変更がきかないケースも
従来のお墓なら、移設や改葬が可能ですが、樹木葬の場合は「自然に還る」という思想のもと、途中で他のお墓に移すことが難しい場合があります。
「将来的に子どもが地方に住むことになり、近くにお墓を移せないかと霊園に相談したら、樹木葬は改葬できないと言われました」
立地や将来の家族構成なども見据えた上で、“ここでずっと安らげるか”をよく考えることが大切です。
まとめ:足立区で樹木葬を選ぶなら「知識」がカギ
足立区には「庭園型」や「宗教不問」「駅近」など、さまざまなタイプの樹木葬霊園があります。選ぶ前に知っておきたいのは、メリットだけでなく“長期的な視点でのデメリット”。
その場の印象だけで判断せず、霊園スタッフに疑問点をしっかり確認し、将来も安心できる選択をしていきましょう。